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ほとんどの社員が17時に帰る10年連続右肩上がりの会社

 

ほとんどの社員が17時に帰る10年連続右肩上がりの会社

ほとんどの社員が17時に帰る10年連続右肩上がりの会社

 

 筆者が初めて働いた会社ではほとんどの社員が終電で帰り長時間労働をする事で売り上げを伸ばしていた。しかし身体的・精神的な負担が非常に大きい環境ではせっかく優秀な人材を捕まえても定着せずにすぐにやめてしまう。特に女性は出産という大きなイベントを迎えるとその後に同じ働き方を続けることはできない。そして筆者も会社を辞めた末に新しく起業する事になるが、新しい会社では長時間労働をやめ、全員早く帰る会社にすることに決めた。新しい会社は化粧品を取り扱う会社で、確かに長時間労働をやめることに成功した。

と、ここまでは何の変哲もないホワイト企業を作っただけのストーリーだが、本書のテーマはホワイト企業万歳ではなくて、短時間の労働でも会社の業績を上げるために時間当たりの生産性をいかに上げるのか、社員のモチベーションをいかにして保っていったのかといったところにある。筆者が社長として悪戦苦闘しつつも様々な課題をクリアしていったシナリオが紹介されている。印象的なのは、別に労働時間が短いホワイト企業にいるからといって幸せなわけではないということ。多くの仕事をする人は仕事にやりがいやチャレンジを求める。いかに筆者が社長として頑張ったとしてもそこに社員とのコミュニケーションが無ければただのワンマン企業となり、その会社のすべての社員のパワーを引き出すことはできないのだろう。また、社員にもちゃんと会社の理念を共有して同じ目標に向かって進んでもらうことが全体として素晴らしい成果を上げるのに貢献する。さまざまな取り組みの内容は「この会社とこの社長とこの社員」だからこうしていったという意味合いが強いためここでは割愛させていただく(会社のウェブサイトに書いてある:http://www.manara.jp/brand/lp/index.html )が、問題が起こるたびに原因をしっかり突き止めて対策を立ててどんどん環境を改善していく努力は賞賛されるべきだろう。売上高の成長や利益率も良いらしい。

最近残業時間が話題になる中、一足先に本書は労働時間をテーマに取り上げたということでこのテーマに興味がある方は読んでみると良いだろう。